個人での支払いが必要!シンガポールの所得税に関する基礎知識

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こんにちは、vista(@vista_freeです。

今回の記事は、はシンガポールの所得税についてです。

シンガポールでは、毎月給料から源泉徴収がされるのではなく、1年の所得税をまとめて支払います。そして、その手続きはすべて会社がやってくれるのではなく、個人でやらなければいけません。

日本のように企業がすべてやってくれると思っていると、思わぬところで罰則を受ける可能性があるので、しっかり納税の手順をと押さえておきましょう。では、シンガポールで現地採用として働いていた私の経験をもとに、シンガポールでの所得税について解説をしていきます。

知っておくべき基本情報

具体的な納税の流れを紹介する前に、まずは知っておくべき基本情報をお伝えします。

また、私たちが税金を支払うシンガポール内国歳入庁は、IRASと呼ばれます。税金関係の手続き方法や細かな情報はIRASのウェブサイトに記載されているので、一度簡単に目を通しておくといいでしょう。そして、実際の確定申告や納税を行うのは、IRASのウェブサイトからログインすることができるmyTax Portalというものです。

ここにログインをすると、所得や控除内容などを申請することができます。このmyTax Portalにログインするには、SingPassというものが必要になります。SingPassについては以下の記事で紹介しています。

ビザ所持者は取得必須!SingPassの申請の仕方をご紹介

所得税を納める際に使うサイトはmyTax Portalのみなので、納税の時期が来るまでにログインできるように準備をしておきましょう。

所得税支払いの大まかな流れ

日本では毎月の給料から所得税や地方税が引かれますが、シンガポールでは源泉徴収がなく給料がそのままの金額で振り込まれます。

(シンガポールには地方税がなく、外国人であれは年金の支払いも不要です。)

そのため、毎年2月ごろに前年分(1月から12月まで)の課税所得を申告し、1年分の所得税をまとめて支払います。以下がその納税方法の大まかな流れです。

1.確定申告

まず、毎年2月ごろに前年の所得を申告します。この所得の申告とは、先に紹介したmyTax Portalから行うことができます。

従業員が15人以上のシンガポール法人であれば、個人ではなく企業がIRASに前年の所得を申告してくれます。私の勤めていた企業ではすべて企業がやってくれたので、私は一切の手続きをしていません。人事から送られてきた所得額を確認した程度です。

しかし、自分でmyTax Portalにログインをして、申告状況や内容に誤りがないかなどは確認をしておくといいでしょう。myTax Portalに記載されている期日までの申告が済んでいれば問題ありません。年によって異なりますが、申告の期限は1カ月程度設けられています。

単身で現地採用の場合は不要かと思いますが、配偶者控除や子供の扶養控除などを受ける際はこの時点で申請をしなければなりません。これは個人で手続きをしなければいけないので、控除がある場合は忘れずに申告するようにしましょう。

2.納税通知の受け取り

無事に確定申告が終わると、IRASにて登録している住所に納税通知が届きます(会社宛てに届くように設定することも可能です)。

この納税通知が送付される時期ですが、とても曖昧で大体5月~10月とかなり開きがあります。私は5月頃と割と早めに届きましたが、同僚は7月頃に受け取っていました。そのため、なかなか届かないからといって心配する必要はないようです。

そして、納税通知には支払いが必要な所得税の金額が記載されています。この支払いが遅れてしまうとペナルティーが課せられるので、受け取ったらすぐに支払いをするようにしましょう。

納税通知には支払金額の他に、支払い方法、支払い番号、支払いの際に使用するバーコードなどが記載されています。

3.納税方法

納税通知には、支払い方法がいくつか記載されています。

①AXS station

AXS stationとは、公共料金や税金の支払いができる機械です。ATMに似たもので、シンガポールの至るところに設置されています。この機械に納税通知にあるバーコードを読み取らせるだけで、支払いを完了することができます。

②AXS e-station/m-station

AXS stationのウェブサイトです。ここで支払い番号を入力することで、オンライン上で支払いが可能です。

③SAM Kiosk

SAM Kioskとは、AXS stationとほぼ同じの支払いができる機械です。こちらもバーコードの読み取りだけで支払いができます。

④SAM web/mobile

AXS e-station/m-stationのSAMバージョンです。

⑤internet banking

DBS/POSB、OCBC、UOBなど、使用してる銀行のウェブサイトから支払いをすることができます。それぞれのウェブサイトの”Bill Payment”からIRASを選び、支払いをしましょう

⑥GIRO

GIROとは、銀行口座からの自動引き落としシステムのことです。別途登録が必要になりますが、一度登録をすれば、毎年自動的に所得税が引き落とされます。便利なシステムではありますが、まだまだ浸透しておらず、①~⑤の方法で支払いをしている人がほとんどです。

支払いが完了したら、念のためにmyTax Portalで支払い済みの表示になっているかを確認しましょう。その確認が取れれば、所得税の支払いはすべて完了となります。

タックスクリアランス

シンガポールで1つの企業に勤めている場合は、上記の手順で所得税を支払いますが、転職もしくは退職をして日本に帰国をする場合はタックスクリアランスが必要になります。

タックスクリアランスとは、その年の1月から退職するまでの期間の所得税の支払いのことを指します。日本に帰国する前にしっかりと所得税を支払いましょう、ということです。また、転職をする際も、一旦退職をした日までの所得税を支払います。

この手続きはすべて企業がやることになっているので、私たちがすべき手続きは一切ありません。しかし、この所得税は最後の給料から源泉徴収をされるため、納税額が決まって支払いが完了されるまで給料が差し押さえられます。私は月末に退社をし、翌月の10日前後に給料が振り込まれました。

※この際、帰国をする場合でも、給料が振り込まれるまでシンガポールの口座を解約することができません。そのため、口座を解約したい場合は、退職後の滞在期間を長めに設けておくか、日本から解約申請をする必要があります。

まとめ

以上がシンガポールの所得税の支払いについて、知っておくべき情報です。よく理解していないとペナルティーを受けてしまうこともあります。そのため、シンガポールで初めて所得税を収める場合は早めに内容を把握しておき、スムーズに手続きができるようにしておきましょう。

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